物語を知る

江戸時代、大坂に現れた義太夫節の創設者竹本義太夫、竹本座の座付き作家であった近松門左衛門がその基礎を作った人形浄瑠璃、通称”文楽”は日本の誇る芸能です。ユネスコの無形文化遺産には能楽・文楽・歌舞伎の順で登録された日本の代表的な伝統芸能のうちのひとつで、世界人類共通の文化であると認められた芸能です。ただ、その世界が認める文楽を自国の文化としてもう少し日本人が理解していればと思います。

文楽だけではありませんが、海外から絶賛される日本文化に対し、日本人自身があまりに無理解だと恥ずかしいですし、外国との交友関係が広がれば広がるほどそれを痛感している方が多いのも事実です。そんな場面が無くてもご先祖様が折角始めてくれた、自分達のDNAに入っている芸能。「自分は専門家ではないが、、、」と前置きして少しばかりその文化を説明できる教養があればどんなに信用されるでしょうか。

その為にはもっと多くの日本人の方に文楽の良さ、素晴らしさを知って頂く場が必要であると考えます。それも技芸員や興業をする立場からではなく、一般観客の視点からもっと文楽を楽しむ情報が整理出来れば良いと願い、その場を準備していました。

昨年は、ある地方自治体の首長の発言で、文楽界が揺らぎました。正確に言えば、文楽を担う団体とその体制が揺らいでいるのです。

わたしたち文楽好きの観客とすれば、太夫、三味線、人形遣いの技芸員の方や、首(かしら)、床山、衣裳、小道具、舞台などスタッフの方達には、素晴らしい文楽を見せていただきたいのです。そのためには関係者、関係団体とも技芸員やスタッフが仕事に集中できる環境、体制を作ってあげるべきと提案します。

「出来る人が、出来る事を、出来るだけ」、これを3D精神と呼びます。観客の視点、それも超初心者が分かりやすい内容で、文楽をより理解し楽しめる、舞台が観たくなり、観劇時間が一層楽しくなる、そんな情報をまとめたサイト「楽文楽(らぶんらく)」を2013年2月の東京公演に合わせてリリースさせます。

文楽を応援していきたい、もっと観客が楽しめる情報を整理していきます。文楽を応援するグループによる、応援サイトです。
この芸能に意義を見出し、次世代に継承する価値があると思われる方はぜひ訪問し、ご登録ください。伝統は一度途切れたら復活はまず見込めません。今の時代を生きる文楽好きの方が、ご自身のお考えで文楽をサポートする一つの場になればと願っています。
「楽文楽(らぶんらく)」開設に当たって、そして開設後もずっと文楽界にいらっしゃる多くの方にご登場願う予定ですし、文楽を愛する方のご意見をお聞きしながらコンテンツを作成していきたいと思っています。どうぞ、ご協力とご助力をお願いします。

2012年11月 楽文楽 編集部
編集長   渡辺幸裕
発行編集人 藤澤 優


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