豊竹始太夫さんのご冥福をお祈りして。

2018年2月13日更新

 

大変、残念です。

「まさにこれから」という若手の文楽太夫、豊竹始太夫さんが急逝されました。

東京公演の初日、私自身も国立劇場に居た時間、稽古場で倒れられたと聞いています。その時嶋太夫師匠もお見掛けしましたが、普段と同じ穏やかな表情をされていたので、ご存知なかったのだと思います。平和な初日の楽屋風景でした。

ところが、突然のハートアタックが始太夫さんを襲ったのです。寒い中自転車で劇場まで来られたのが原因なのでは?という話も聞きましたが、急な事で出番を終えて帰ってきた仲間の太夫さん達を待っていた悲報でした。

プログラムに名前が載っているのに床に居ない事も気づかず観劇した私は、二日目開演前の舞台見学を引率中、いつもと違う雰囲気、重苦しい空気に気づき、幸助さんからこの話を聞きました。説明があった直後楽屋に戻られる技芸員の方達の表情は当たり前ですが、氷のように硬く声もかけにくい物でした。

兄弟弟子である芳穂太夫さんと立ち話をしました。「気持ちの整理がつかない」とおっしゃり苦渋の表情でしたが、その後の舞台ではそんなことはおくびにも出さず、浄瑠璃をしっかり語っていらして・・・聞いていて、見ていてつらい観劇でした。この公演で咲甫太夫改め六代目を襲名した竹本織太夫さんも、とても複雑な心境だとお察しします。

能天気に「文楽はいいよ」とは言えない状況ではありますが、こういう時でもお客様を楽しませるのがでしたが、きっと皆で協力して文楽を盛り上げていく、それが始太夫さんも一番お喜びになるのだと思います。

2月は襲名祝いの公演です。「 涙を拭いて楽しんで下さい!」と声を大にして申し上げます。どうぞ文楽の世界を楽しみに国立劇場へお出かけ下さい。



文楽インタビュー

イベント情報

公演情報

公演案内

公演案内一覧へ

イベント案内

イベント案内一覧へ

  • 観る 文楽を観劇できる会場へのご案内
  • 学ぶ 文楽に関連する他のサイトのご案内
PR

PR

PR