「一日に一字学べば、、、」桐竹勘十郎著
2016年12月27日更新
タイトルは「一日に一字学べば、、、」
帯に書かれた「やっと50年、まだまだ50年、いろいろあった50年」という言葉はとても印象的。
内容は、解説からご紹介します。
江戸時代から続く、日本を代表する伝統芸能「文楽」人形遣いの桐竹勘十郎、入門50年記念&初の単行本。
漫画と絵を描くことが好きな内気な少年が、14歳で入門した文楽の世界――どんな修業を積んで、舞台の中央に立つようになったのか?
長い、長い修業の日々を経て、一人前の人形遣いになるまでを語ります。
成長の秘密、苦労したこと、人生の転機、いまも続けている日々のちょっとした努力や人間関係の心がけ。
50年を節目に振り返る思い出の記であると同時に、みなさんの仕事と毎日に勇気を与える「考えるヒント」が詰まった一冊です。
「私の一日は朝、目が覚めると、すべての指が動くか確かめることから始まる。近頃は長年の使い過ぎで、あちこち痛い体を先に確認するほうが多くなったが、ちゃんと動くと、「よしっ、これで今日も舞台に立てる」と安堵する……」(本文より)
タイトル文字、装画、イラストも著者が担当。修業時代の写真、本人作のスタンプ画、イラストも多数収録。
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以下目次より
口絵グラビア 勘十郎ON THE STAGE/OFF THE STAGE
第一章 僕は文楽高校に進学した!
・三人遣いは究極のチームワーク
□ 日本人に最適なマニュアルとは?
・『商売往来』にない仕事
□ 若いうちに限界までやってみること
・「どこででも勉強はできるなぁ、簑太郎君」(その一)
□ 十四歳の夏、簑助師匠の弟子になる
・「どこででも勉強はできるなぁ、簑太郎君」(その二)
□ 先輩方の〝問わず語り〟に多くを学んだ日々
第二章 人生の転機・日々の心掛け
・一日に一字学べば……
□ 手を使って何かすることの大事
・国立劇場と三島さんのカンカンカン
□ 最晩年の三島由紀夫さんとの不思議な縁
・三世勘十郎ができるまで(その一)
□ やっと「自分の道」を歩き出す
・三世勘十郎ができるまで(その二)
□ 父の死と『夏祭』の団七九郎兵衛のこと
第三章 仕事をもっと好きになる
・人形遣いのトレーニング
・つねに〝不安〟だから努力する
・芸の力・見る力
・理屈を超えたところの面白さ
・文楽の人形は何でもできる!
・2020年には人形で聖火リレーを
・真似について
・何がいいか悪いかを見極める
第四章 人形で広がる世界
・つらい修業を支えるもの
・最初から何でもできる人はいない
・みんなしんどい
・人の間で仕事する
・高津小学校で文楽を教えて
・ちょっとした糸口を引き出せば
・これもまた同じ一日
・今日も人形と生きて行く
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著者について
三世 桐竹勘十郎(さんせい きりたけ・かんじゅうろう)
人形浄瑠璃「文楽」人形遣い。
1953年、大阪生まれ。父は二世桐竹勘十郎。
中学を卒業後、文楽の技芸員となり、2017年、入門50年を迎える。
国立文楽劇場(大阪)、国立劇場(東京)での定期公演のほか、NHK『にほんごであそぼ』、同時代劇『ちかえもん』、同『プロフェッショナル 仕事の流儀』など、マスメディアに出演し、文楽と人形の魅力を広く伝える。
紫綬褒章、日本芸術院賞、国立劇場文楽賞文楽特別賞、同文楽大賞、など受賞歴多数。
★桐竹勘十郎さん自筆のサイン入り本、楽文楽事務局よりお譲り致します。
お申込みは事務局までどうぞ。 office@labunraku.jp
一冊1,680円(税・送料別)